2014年2月1日土曜日

腹水を抜いたら弱るという常識を根底から覆す KM-CART

 がん性腹水の中には、がん細胞や炎症成分と同時に、血管内の水分バランスを保つアルブミンや

免疫機能に関係するグロブリンという大切なタンパク質が含まれている。

 大切なタンパク質を捨てることで、さらに腹水が貯まり身体が弱るという悪循環を起こしてしまう。

 しかし、腹水濾過濃縮再静注法(Cell-free and concentrated Ascites Reinfusion Therapy : CART)は、

局所麻酔下に細いカテ-テルを穿刺挿入するのみで、こうした悪循環は生じない。実際、

KM-CART施行後は、多くの患者さんで栄養状態や免疫機能の改善が見られる。

 長い間、“がん性腹水は治療をあきらめる”というサインでした。しかし、これからは再治療の

チャンスを告げる希望のサインであること、そしてもし有効な治療法が無いとしても苦痛を我慢する

必要はなく、ご家族と穏やかに日々を過ごすことができるのだ。

 CARTはまず濾過膜にて原腹水から癌細胞、血球、細菌などを分離除去した後に濃縮膜で余分な水分、

電解質を除去し、最終的に総量が10分の1前後のアルブミン、グロブリン濃縮液が完成。

 CARTは癌性腹水には適応できないとの欠点を解消した改良型CART ( KM‐CART:2008年に特許申請)

を考案した要町病院腹水治療センターセンター長松﨑 圭祐医師。簡便且つ短時間(9分/リットル)で

多量(20リットル以上)の癌性腹水も無駄にすることなく全量処理可能。腹水が多いほうが1回の

処理で多量の蛋白成分が回収できるとともに苦痛症状の改善効果も大きい。

2014年1月30日木曜日

小保方晴子さんの研究 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター 支援


STAP細胞の作製に成功した理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの研究ユニットリーダー、

小保方晴子さんの、外部からの刺激だけで細胞が万能性を獲得するという考えは、生物学の常識からは

外れたものでした。

初めにイギリスの科学雑誌に論文を投稿したところ、「あなたは、過去何百年にもおよぶ細胞生物学の

歴史をばかにしている」と返答され、悔しい思いをしたと小保方さんは会見で話していました。

神戸の理化学研究所に移ったとき、ローン技術で世界的に知られた研究者、若山照彦さんが上司となり、

この発想を理解してくれ、この分野の世界で有数の理化学研究所研究者たちも小保方さんが興味深いことに

挑戦していると感じ、『一肌脱いでやろうじゃないか』と難しい実験を支援してくれた。

STAP細胞 スタップ細胞 小保方晴子リーダー 再生医療や創薬